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空(くう)のことが長いこと、わからなかった。縁起(えんぎ)はなんとなく体験的に少しずつわかってきていた。この2つが関係あるらしいことも察せられたが、でも肝心なことはベールがかかったままだった。昨年、ダライ・ラマ猊下の講演を聞きにいったら、仏教を学ぶには中論を読みなさい、とのことだったので、さっそくナーガルジュナ(竜樹)の本を買ってみたが、日本語訳は難しくちんぷんかんぷんで、諦めるしかなかった。今年は長野で般若心経について説かれたとのこと、聞きにいきたかったよぅ。 この本は、南インドで2006年に、カーラチャクラ灌頂のときの前行法話として、法王が行なった三日間にわたってなされた講義録を訳したものである。さすが、ダライ・ラマさま、ひじょうにわかりやすく空を論理的に説明なさるので、私はすっかり調伏(しゃくふく)されてしまって、きもちいい限りです。すべてのものに自性がない、すべてのものは他のものに依存してある、という、無知無明が晴れる説明です。私はあたまよくないし、うまく説明はできないけれど、これで、「自分がない」ことは論理的によくわかりました。単にわかったつもり、なので、これからその考え方に自分をなじませないといけないけれど。でも夕べ、「自分がないよ」と声を出して自分に言ったら、これまで経験したことのない、落ち着いた、しずかな喜びがありました。不思議だったなぁ。誰が喜んでるんだ!!とつっこみたくなりましたが。 つねづね、私の整体の先生が、「すべて自分のせいで自分が病気になる、と考えるのはおかしい。どこか遠くで何か起きたから、自分の身体に影響がある、ということはあるんですよ、ほんとなんですよ。」とおっしゃるのも、印象に残っていたのだ。そして、このごろ、先生は「自分の透明感をいつも見ているように」と、判じ物のようにおっしゃる。透明感?? まだまだ謎だらけだが、その境地を少しでも味わえるといいなぁ。 ちなみに、本の正式タイトルは、『ダライ・ラマの「中論」講義〜〜第18・24・26章』(ダライ・ラマ14世テンジン・ギャッツォ著、マリア・リンチェン訳、大蔵出版 2625円)です。ナワプラサードにも置いてあります。(ゆ)
by nawaprasad-hobbit
| 2010-07-07 20:28
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